家族葬で喪主の挨拶は省略できる?挨拶が必要なケースについても解説
家族葬では喪主の挨拶を省略できます。
参列するのが親族のみで改まる必要もなく、形式にとらわれない葬儀というのが理由です。
とはいえ、顔を合わせる機会が少ない親族が参列するときは挨拶した方が無難です。
ですが、喪主の挨拶が必要だと理解していても、人前が苦手だったり故人様への感謝を伝えにくかったりすることもあるでしょう。このようなときは、スタッフが代読したり伝える内容を工夫したりします。
今回の記事で解説しているのは、家族葬で挨拶を省略できる理由と挨拶が必要なケースについてです。
また、喪主が挨拶をためらう理由と対応の仕方についても触れています。
家族葬は喪主の挨拶を省略できる
家族葬の場合は、喪主の挨拶は省略してもかまいません。
参列するのが親族のみで改まる必要もないのが理由です。
ただし、状況によっては挨拶すべきケースもあります。
これについては後述します。
喪主が挨拶する理由
葬儀の場で喪主が挨拶するのは、参列者をねぎらい感謝の気持ちを伝えるためです。
また、故人様の代理として謝辞を述べるという意味もあります。
家族葬で喪主が挨拶すべきケース
家族葬で喪主が挨拶すべきケースは3つあります。
また、挨拶するときは次のポイントを意識してください。
- 時間を割いてくれたことへのお礼
- 生前の故人様と親しくしてくれたことへの感謝の気持ち
挨拶の仕方を詳しく知りたいときは、以下の記事も参考になります。
礼儀を重んじるとき
家族葬では喪主の挨拶を省略できますが、礼儀作法の1つとして行うケースです。
また、親族と話し合いの結果、省略の予定を変更して挨拶することになったというパターンもあります。
遠方の親族が参列するとき
参列者のなかに顔を合わせる機会の少ない親族がいるときは、挨拶したほうが無難です。
時間を割いて参列してくれたことへのお礼を述べて、スムーズな人間関係を保ちましょう。
故人様への思いを伝えたいとき
親子や夫婦関係において、相手に気持ちを伝えることをためらうのは珍しくありません。
喪主の挨拶に乗せて、故人様への思いを伝えてください。
そうした喪主の思いに参列者が触れたとき、いっそう故人様の人柄がしのばれます。
喪主が挨拶をためらう理由と対応の仕方
喪主の挨拶が必要と分かっていても、前向きになれないこともあるでしょう。
このようなときは、主に2つの理由が考えられます。
- 人前で話すのが苦手
- 故人様へ複雑な感情を持っている
こうした事情があるときは次の方法での対応も検討してください。
葬儀スタッフによる代読
喪主に代わって葬儀会社のスタッフが代読する方法です。
挨拶文は喪主が作成したものを使いますが、スタッフに考えてもらうこともできます。
参列者へ感謝の気持ちのみを伝える
故人様に対して複雑な感情を持っている場合は、参列者へのお礼の言葉を伝えてください。
故人様へ無理に感謝の気持ちを述べる必要はありません。
「今はまだ気持ちの整理中です」と言えばよいのです。
挨拶を省略しても心のこもったお葬式はできる
家族葬では喪主の挨拶を省略できます。
親族が来場、退場するときに挨拶するのがほとんどで、葬儀も形式にとらわれていないのが理由です。
ただし、遠方から参列する親族がいるときは挨拶した方が無難です。
喪主の挨拶が必要と分かっていても前向きになれない場合は、葬儀スタッフに代読してもらいます。
もしくは、参列者へ感謝の気持ちを伝えるにとどめましょう。
重要なのは挨拶の有無ではなく、葬儀を円滑に進め故人様を無事に送り出すことです。
これを前提として、挨拶が必要か否かを判断してください。