葬儀に参列するときのパンストのマナーとは?タイツは履いて行けるのか
葬儀に参列するときに、喪服に合わせるパンストのマナーをご存知でしょうか。急な訃報が入ると、足元まで気が回らないこともあるかもしれません。しかしその場に相応しくない格好で参列してしまうと、自分が恥ずかしいだけでなく、周りに不快な思いをさせてしまう可能性があります。
本記事では、葬儀に履いて行くパンストのマナーをご紹介していきます。いざという時に慌てないように、しっかりと事前に知識を身につけておきましょう。
葬儀に履いて行くパンストのマナー
一口にパンストと言っても、デニール数や色など種類がたくさんあります。「寒い冬は薄い素材だと寒いし…。」と厚手のものを選びたくなることもあるかもしれません。
しかし、葬儀に履いていけるパンストには決まりがあります。相応しくないものを履いて行ってしまうとマナー違反となってしまうので注意が必要です。
葬儀に履いて行くパンストのマナーを具体的にみていきましょう。
葬儀に履いて行くトッキングの色は?
葬儀に相応しいパンストの色は、無地の黒色です。「暗い色だから紺色などのパンストでも良いのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、かなり目立ってしまうので避けたほうが無難です。
中でも遺族や親族は、肌の露出を可能な限り少なくする必要があります。よって、よっぽどのことがない限りは黒のパンストを着用してください。
会葬者の場合も基本的には黒が好ましいですが、準喪服や略喪服の場合はベージュのパンストでも良いとされることもあります。
パンストのデニール数は?タイツは葬儀に履いていける?
葬儀に相応しいパンストのデニール数は、30デニール以下だとされています。肌がうっすらと透けるくらいの色がが最も好ましいです。実際に葬儀用に売られているパンストは、20デニールの物が多いです。
30デニール以上のものを一般的にタイツと呼びますが、葬儀ではタイツの着用は好ましくありません。タイツをカジュアルアイテムとみなす人もいるからです。ただし寒い地域であれば、60デニールくらいまでなら着用可能としている場合もあります。不安な場合は自分では判断せず、周囲の人や葬儀社に相談をするようにしましょう。
また30デニール以下の薄いパンストは、ちょっとしたことで伝線しやすいです。伝線したままだと不恰好なので、予備のパンストをいくつか用意しておくようにしてくださいね。
装飾が付いているものは履いて行ける?
最近ではパンストの繊維にラメが入っていたり、ラインストーンがワンポイントで入っていたりと、おしゃれなパンストが増えてきました。急いでいて手元に装飾がついているパンストしかないような場合でも、このようなパンストは履いて行かないようにしましょう。
黒とベージュ以外のものは全てマナー違反になるので注意してください。
パンストの下にネイルをしていても大丈夫?
葬儀に参列をする際に手元のネイルに気を使う人は多いですが、ペディキュアにまで気を使う人は少ないです。葬儀に参列する場合に履くパンストは薄手のものなので、派手なネイルをしていると透けて見えてしまいます。靴を脱いだときに見えてしまうとマナー違反になるため、派手なネイルは必ず落としておくようにしましょう。
落とす時間がないという人は、薄いピンクやベージュのネイルを上から塗って一時的に派手な色を隠すという方法もあります。
足元の寒さが気になるときの対処法
寒いけれどタイツの着用が認められない、履いて行くのが不安というときは、カイロを使うかパンストを重ねて履くことをおすすめします。
カイロは足の指先に貼るものもありますし、お腹や背中に貼っておくと下半身の冷えが防げます。もしくはベージュで厚めのパンストを履いた上に黒のパンストを重ねると、足元が冷えにくくなります。
素足はマナー違反になるので注意
夏に開かれるの葬儀の場合でも、パンストは必ず着用する必要があります。マナー違反になるため、どれだけ暑くても素足での参列は避けてください。
- 暑くて仕方ないときには、以下の対策法が便利です。
- 20デニール以下の薄いパンストを履く
- 冷感スプレーなどをかけてから着用する
- 太ももまでなど、見える部分までの長さのものを選ぶ
- ひんやりタイプのパンストを選ぶ
工夫次第では、パンストを履いていても葬儀中を涼しく過ごせますよ。
まとめ
葬儀に履いて行くパンストのマナーはこちら。
- 原則黒の無地で30デニール以下のもの
- 寒冷地であれば60でニールまでのタイツが許されることもある
- ネイルは事前に目立たないようにしておく
- 準喪服や本当に用意できなかった場合のみベージュのパンストも可
- 夏でも素足ではなく必ずパンストを着用して参列する
上記はあくまで一般的なマナーです。地域などによって細かいルールは異なるため、不安な場合は1人で悩まず、周りの人に相談することが大切です。
急な訃報で慌てることがないように、日頃から準備をしておくと安心です。