受け取った香典を整理する方法は?香典袋の整理の仕方についても解説
香典を整理するときは、香典帳を用意しましょう。香典帳は市販品やスマートフォンのアプリで提供されているほか、ノートで自作できます。
香典帳を作成するのは、香典返しを用意したり法事の案内状を送付するためです。
なお、香典を整理する際は必ず香典袋を保管しましょう。
今回の記事では、香典を整理する理由と香典帳を用意する方法について解説しています。合わせて、香典袋の整理の仕方にもふれています。
香典の整理の仕方を知り、葬儀後の手続きをスムーズに行えるよう記事に目を通しましょう。
香典を整理する理由
香典を整理する理由は、香典返しを贈ったり法事の案内状を送付したりするためです。香典の送り主の氏名や住所などの情報を整理して管理すれば、手続きをスムーズに進められます。
香典を整理するタイミングは、一般的にお通夜や葬儀が終了した後日です。
ただし、現在は葬儀会場の受付にて、香典を受け取った人が香典帳に送り主の住所や氏名などを記入するケースが増えています。
香典返しについて詳しく知りたいときは、以下の記事が参考になります。
香典帳と芳名帳の違い
香典帳と芳名帳の違いは、使用する目的と記入する人物です。以下に、2つの違いをまとめました。
目的 | 記入する人 | |
---|---|---|
香典帳 | 参列者の氏名や住所などの情報を整理して管理する | 喪主 |
芳名帳 | 参列者の氏名や住所を確認する | 参列者 |
香典帳は、香典の送り主や故人様との間柄を把握することが目的です。
芳名帳は、参列者の氏名や住所を確認するために本人に記入してもらいます。なお、芳名帳は葬儀のほか結婚式でも用いられます。
香典帳を用意する方法
香典帳を用意する主な方法は以下の2つです。
- アナログツールで用意する
- デジタルツールを利用する
アナログツールで用意する
アナログツールで用意する方法は2つあります。
- 市販の香典帳を購入する
- ノートで自作する
市販の香典帳はもっとも手軽に使い始められます。項目や記入スペースは香典帳によって異なるため、複数から比較、検討しましょう。
ノートで自作すると、自在に項目を設定できるため個々のケースに応じた香典帳を作成できます。また、パソコンが不得手な人に適しています。自作するときは、必要な項目を洗い出して検討することから始めましょう。
デジタルツールを利用する
デジタルツールを利用するときは、以下の2つが挙げられます。
- スマートフォンアプリを利用する
- Excelやスプレッドシートで作成する
スマートフォンアプリを利用すれば手元で記録できるため、簡単に香典を整理できます。アプリは端末のOSに応じたアプリストアからダウンロードしましょう。AndroidはGoogle play、iPhoneはApp Storeです。
Excelやスプレッドシートで作成するときは、自作するほかにテンプレートを活用できます。入力した情報を把握しやすくなるほか、金額を自動で計算するためミスをなくせます。
香典帳を自作するときに必要な項目
香典帳を自作するときに必要な項目は、以下の7つです。
- 住所
- 氏名
- 電話番号
- 香典の金額
- 弔電や供花の有無
- 故人様との関係
- 備考欄
弔電や供花の有無について記録しておくと、香典返しの挨拶状に個別のお礼を添えられます。故人様との関係を記入する欄を設けるのは、生前の人間関係を把握しやすくするためです。
備考欄があると、送り主ごとに対応したいときに必要な情報を控えられます。
香典袋の整理の仕方
香典袋の整理の仕方は以下のとおりです。
- 香典袋の氏名と金額を確認する
- 香典袋を保管する
香典袋の氏名と金額を確認するのは、芳名帳への記入を控える人がいるためです。そのため、香典を受け取ったときは、香典袋の氏名と金額を確認して記録しましょう。
また、香典袋は香典返しが終わるまで保管します。なぜなら、香典帳と照らし合わせて情報を確認するためです。すぐに処分するのがためらわれるときは、気持ちの整理がつくまで手元に置いておきましょう。
なお、処分するときは細かく裂くか家庭用シュレッダーを使用して可燃ゴミに出します。元の状態のままで破棄すると、個人情報が流出するリスクがあるためです。
【まとめ】香典帳を用意して葬儀後の手続きをスムーズに進めよう
香典を整理するときは、香典帳を用意して送り主の氏名や住所、金額などを記録します。
また、香典袋は必ず保管しておきましょう。なぜなら、香典の送り主の情報や金額などを香典帳と照合するためです。
香典帳を作成すれば、香典返しの金額を把握しやすくなるほか、より気持ちのこもった挨拶状を添えられます。また、法事の案内状を送付するときは、送り先を一覧できます。
香典の送り主と故人様の関係を尊重できるよう、香典帳を用意して葬儀後の手続きをスムーズに進めましょう。